移動タンク・地下タンク定期点検認定事業者

地下タンク循環ろ過清掃

事故が起こる前に循環ろ過清掃をお勧めします!

地下タンク内部循環ろ過清掃

地下タンクを使用していると、タンク底部にスラッジ(錆や油分、水分等の汚泥)が溜まります。これらが水分と結合することによってタンク壁面が腐食劣化してピンホールとなり、漏洩事故に繋がる危険性が増します。
タンク底部に溜まった水を抜く場合も循環ろ過清掃が有効です。

タンク上部に人が入れるマンホールが無い場合、タンク上部配管からパイプを挿入し、タンク底部の水分やスラッジを燃料ごと吸い上げ、専用のフィルターでろ過し、油のみをタンクに戻します。
地下タンクの清掃作業としては最も低コストですが、スラッジを完全に取り除くことは出来ませんので、毎年~2、3年毎の定期的な循環清掃が地下タンクの老朽化防止として有効です。

清掃の様子(ビフォーアフター)

ガソリンスタンド等の地下タンク新設時は、油をタンクに入れた後、内部に水の層が残ってしまうと混じり合って白濁などの不具合が起こるため、循環ろ過清掃を行い水分を完全に除去します。

水が混入したガソリン
攪拌されて乳化し、白濁して水分を含んでいる状態
特殊ろ過により油中から水分とゴミを除去して
キレイになったガソリン

事業者様からよくある質問

何故タンク内に水が溜まるのか?
タンクの中は寒暖差での内面結露や、外的要因により水が混入する事があります。
タンクの中に溜まった水は無くならないのか?
水は油より比重が重い為、タンク底部に溜まります。
底に溜まった水は燃料油で蓋をされている状態なので一切蒸発できない為、自然に無くなる事はありません。
水と油は混ざらないから大丈夫?
水と油は本来混ざりませんが、攪拌する力が加わる事で乳化現象が起こり、水分を含んだ状態の油になる事があります。
(白濁、燃焼不良等の品質低下)
※水と完全に混ざり乳化すると水検知試験薬にも反応しなくなるので判断が難しくなります。
※乳化してしまった燃料油は時間が経っても油中から水は自然には分離しません。
水を放置しても大丈夫?
タンクは鋼製なので水と相性が悪く、サビが進行する原因のひとつになります。
水が溜まり続けるとどうなる?
最後は吸上配管から水を吸ってしまい、計量機から車に水を給油してしまいます。

循環清掃の種類

取れる物 一般の循環ろ過 弊社のコアレッサ式循環ろ過(水分除去)
サビ、ゴミ
タンク底に溜まった水※油に溶け込んでない水に限る
白濁した油中に溶け込んでしまっている
水分の分離、除去※白濁除去、1ミクロンまでの油中ゴミ除去
×

※弊社の循環ろ過は航空燃料のろ過に使われる特殊フィルターを採用しています。
※循環ろ過の性質上タンク内の油を出来る限り循環させる為、残油盪を出来る限り少なく調整をしていただ<必要があります。
(タンクの容量、残油量で作業時間が変動します。)
※循環ろ過の性質上タンク内(又は油中)のサビ、ゴミ、水は抜き口から吸い寄せられる範囲までを対象としています。 100%除去は不可能な事を予めご了承ください。(完全に清掃したい場合、タンク内に人が入る清掃が必要です。)

通常循環ろ過

油に溶け込んでいない底の水を
抜取排出
水混じりの油とタンク底のサビ粒、
ゴミの処分

精密循環ろ過(油中からの水分除去)

水が混入した軽油
攪拌されて乳化し、白濁して
水分を含んでいる状態
コアレッサにより油中から
水分と1ミクロンゴミを分離、除去
水分が除去された事で白濁が
解消された軽油